自然感撮ノートexcite

懐かしの登山道具

信州の小屋に、今はもう使わなくなった登山道具が眠っている。
手入れもせず放ったらかしのままなのだが、かっては命を守ってくれた事もある大切な道具だ。

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グリベル(イタリア)のピッケル

山岳部に入部した当時、僕はクラブに置いてある、備品のピッケルを使っていた。
備品のピッケルはほとんどが門田製の炭素鋼であったが、一本だけ山之内のピッケルがあった。
山之内のピッケルは当時すでに神の上の存在でもあった。
だがシャフトの長さが僕の身長にマッチし、必然的に僕が使わせてもらうことになった。
山之内のピッケルは、日本刀の成分、製法を取り入れ東北大学工学部金属材研究所の指導をうけて山之内東一郎氏よって鍛造された、世界最初の特殊鋼のピッケルで、その低温下での切れ味、強度は世界に冠たる物であった。
そしてその形状の美しさは例えようが無く、一生このピッケルを使っていたいと思ったほどである。
だが大学二年生になると、自分のピッケルが欲しくなった。
当時、アルピニストの間でに人気のあったのは、門田の特殊鋼、シャルレの穴あき特殊鋼、そしてベンドやシモンといったピッケルであった。
僕は、なじみの登山道具店に門田か、シャルレのピッケルを買うつもりで出かけたのであるが、店を出た時手にしていたのは、それまで見たことも無かったグリベルのピッケルであった。
穴あきでなく、ピッケル先端の溝も斬って無かったのだが、思い重量とそのデザインに一目ぼれしてしまったのだった。

十数年前、他人に貸してシャフトが折れてしまい、もう使わなくなった。
ピッケルのシャフトはメタルの時代になり、木製シャフトの職人もいない現在、修理は不可能で、錆び付くままに放置してしまった。

ピッケル市場は現在すっかり変わってしまった。
国産のほとんどのメーカーは製造を止めてしまい、昔なかったメーカーがごく少数生まれている。メーカーと言っても個人の職人の作っている工房なのだが、若者の登山人口が激減した現在やがて姿を消していくのだろうか。

グリベルはその後、日本でも有名なピッケルメーカーとなった。
得に氷壁用のピッケルは有名である

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アイゼン

ピッケルは山男の魂と言われているが、冬山でいちばん大切な道具はアイゼンである。
ホープの8本爪鍛造品、サレワの10本爪出っ歯プレス品、梶アイゼン10本爪、出っ歯オプション爪etc,山行にあわせいろいろなアイゼンを使った。
サレワの出っ歯アイゼンは世界的に有名なアイゼンではあったが、爪を氷壁に打ち込んだとき全体がしなり不安感で怖い思いをしたものであった。
その点鍛造品は、重量は重いが、精神的には信頼感が高く僕は好きだった。

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ホエーブス725  旧旧品

冬山で一人、ツエルトの中で強風と寒さに耐えている時、一番頼りになるのがホエーブスである。
石油ストーブに無いガソリン燃料の着火率の高さ、火力の強さ、そして凄まじいまでの轟音。
夏山ではうっとおしく、怖くなるほどの轟音も、冬山では頼もしく感じられる。
強風に怯えながらホエーブスをつけたときの安心感。
凄まじい轟音が、まるで北風と戦ってくれているようにテントに響く。
熱いコーヒーで凍える体を温め、登頂へのモチベーションを高めるのであった。

クラブでは大型の625が使われたが、個人山行用に買ったのがこの725である。
ホエーブスも製造が中止になって久しい、現在はブタンコンロを使っているが。
もう熱い気持ちを込めることは無い。
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by kawasemibox | 2008-11-12 01:15 | 山岳
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凍てつく冬の夜でも、メスを求めて彷徨う猫のように、ネイチャー系写真撮影にはまっています
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