自然感撮ノートexcite

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虫の目レンズを試写する

虫の目レンズの、"設計”、”製作”について書いてきたが、撮影した映像は、これまでブログに掲載しなかった。
製品としてまだ未完成なのと、いくつかの課題を抱えていたので留保していたのだが、ゆっくりと時間をかけて解決するつもりなので、敢て現状の映像を掲載します。

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屋外での手持ち撮影であるが、光軸のズレがあり画像が中央にきていない。
これは、虫の目レンズホルダーの固定に使う予定の部品が手に入らず、プラスチックの蓋に穴を開けて自作したので、その精度不足による。
露出が不足気味であるが手持ちではこれが限界であった。
像は、予想以上に暗い。もう少し早いシャッターが切れれば、もっとシャープな像が得れたと思う。
D70sは、高感度ノイズや暗部ノイズが多いので、このシステムにはあまり向いていない。
実用するには、外部ストロボの必要性がありそうだ。
この場合、発生する”影”の対策が必要である。

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室内で三脚を使って試写するが、どれも1/10以上のシャッターを切ることが出来なかった。
ミラーショックによる揺れがけっこう大きく、カメラを手で押さえしっかり固定しなければならなかった。

画像としては、掲載したものより優れたものも結構あったが、プライバシー保護のため今回は使っていません。

光軸をしっかり合わせ、三脚できっちりと撮影した画像、照明システムを構築し、これによる写真はいずれ発表します。
その前に、拡大レンズを”鏡筒をずっと短く出来る24mmレンズ”で試作するか、虫の目コリメトル法を試すかもしれませんが・・・。
今回の虫の目レンズの最大の特徴は、非常に鏡筒が長いので、僕のように恐がりの癖に好奇心だけは強い人に”もってこい”とおもいます。
ニコンも高感度ノイズの少ないカメラが出てきたので、このシステムも意外と早く実用出来るかも知れません。

*このシステムは、対物レンズのねじ込み量を変えることで、イメージサークルの大きさ(=拡大率)を変える事が出来ます。ファインダーを覗いたときの見易さの問題もあり、作例写真ではいろいろ変えてあります。光軸がずれている事を示す為、イメージサークルをもっと拡大し隅のケラレを見かけ上なくした写真は掲載していません。

*下の写真ではケラレが左右逆になっていますが、最初の時と虫の目ホルダーの固定法を変えたためです。
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by kawasemibox | 2007-08-29 18:13 | 撮影機材

”マナン”の少女達

ネパールのアンナプルナ山系の山奥に"マナン”という村がある。
かなり標高の高い地域である。
人種的にも、一つ手前の村辺りから我々と同じモンゴロイド系の人達の地域となる。
この地域に外国人が踏み込む事を許されたのは、僕が訪れたわずか数年も前の事である。
地域の独立を目指す勢力が時々、武装蜂起をしていたようである。

だが僕の目には、平和な村に思えた。
ただ銃を装備した連中が、仕留めた熊を馬の背に乗せ村に帰ってきた時の、荒々しい様子。
サイコロを振って"丁”、”半”と日本と同じ”音”で叫んで、賭博に興じ、熱狂している人達を見ると昔の東映やくざ映画を見ているような気がした。

まだ外国人の来るのが少ないのか大人には英語がほとんど通じない。
しかし12-13歳くらいの子供たちは英語をしゃべる事が出来る。
従って話は全て子供を通じておこなう事になる。

特に”おしゃまな女の子”はすぐによってきて話をしてくれる。
一つ手前の”ギャル”という村では、”ダル~マ”という小さな女の子が泊まる所を紹介してくれた。この女の子の名前を発音するのは難しく、何度も何度も発音を訂正され、正しく言えるまで許してくれなかった。

囲炉裏端、薪の光の下で村の人と食事をしていると、”ダル~マ”がやって来て、僕に結婚しているかと聞く、”ノー、独身や”と答えると17~18歳位の綺麗な女性を連れてきて僕の隣に座らせた。
僕は心ときめいたのだが、彼女は英語が全然わからない。
”お見合い”は失敗に終わった。

この”マナン”は、”ギャル”より高度が高く、広い谷あいにある。
地図上はアンナプルナⅠ峰の東正面になるのだが、ヒマラヤの峰峰は見ることが出来ない。
僕は”マナン”で2泊することにした。
・・・どうしても、アンナプルナが見てみたい!!

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アンナプルナⅠ峰とⅢ峰(正面の山の裏にわずかに頭をのぞかせている白いピ-クがⅠ峰、左手の大きな山がⅢ峰)

一人、マナンの裏山を登る。汗をかき、息絶え絶えの体に、冷たい風が心地よい。
突然大音響が、谷中に轟いた。巨大雪崩であった。
僕は写真を撮るのも忘れ、凝視した。

山を降りていると少女たちに出会った。芝刈りの少女たちである。

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女の子達は、嬉しそうにに声をかけてくれ、すぐに仲良くなった。
ちょっと歩いては、僕に炒った豆をくれる。
僕は、豆を”ほおばり”ながらながら一緒に山を降りる。
村について、女の子たちに”後で遊びにおいで”と言うと、約束どおりの時間にやってき手くれた。
どうして時間がわかったのだろう。僕は嬉しくて”カトマンズ”で買ってきたお菓子をいっぱい少女たちにプレゼントした。

ネパールの山奥の村を歩くと、人々が寄ってくる。大半は”薬”を求めてやってくる。
医学的知識の無い僕は断るが、許してくれない。
僕の目の前で服を脱ぎ、爛れた患部を見せ付ける老婆も多い。
僕は、日本から持ってきた皮膚薬を塗ってやる。持っている者が持ってない人達の為にお返しをするのは当然なのだ。
ぼくは、医学的知識が無いことを悔やんだ。

素晴らしいヒマラヤの山々、そして麓に住む人達。
かって世界の”ヒマラヤ遠征隊”の人達は、現地の人達を”迷信の世界に住む未開人”扱いにしてきた。
現地の人達が信仰し、大切にしてきた山々を勝手に踏みにじってきた。
僕は、このトレッキングで、初めて”マナスル”を見た時、そしてマナスルに向かってお祈りをする人達を見た時、涙が出た。
僕が憧れ夢見てきたヒマラヤは、アルピニストだけのヒマラヤでしかなかったのだと・・・。


奈川高原で、山野草の写真を撮りながら、北アルプスの山々を眺めていると、昔の山旅のことが想いだされる。
今回は、山旅の回想を書いてしまいました。

カメラはミノルタSRT-101 ロッコール35mmF2.8
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by kawasemibox | 2007-08-28 00:47 | 山岳

夏の野麦峠スキー場   山野草と昆虫たち

オフのスキー場を登るわけは、素晴しい景色を見るためだけではない。
野鳥の声を聞いたり、野草や昆虫を探して観察したり、・・・・・。
木陰の涼しさ、爽やかさを味わったり、肌を触れる風に幸せを感じたり・・・・。
体を自然の中に放り出し、山を歩くプロセスの全てを楽しむのが何よりも好きなのだ。

アルピニズムに燃えていた若い頃は、ただ苦しかった。
いつも、”何故こんなに苦しい思いをしてまで登るのか”、そんな事ばかり考えていた。
だのに、山から下りると、また山に登りたくて仕方なかった。

30才を過ぎてから、やっと”呼吸観”というものが解り始めた。
自然のリズムと自分の体のリズム、呼吸をシンクロさせる、ということ。
山を歩く一歩一歩の意味が分かり始めた。

目的地と目的地をつなぐプロセスでなく、一歩一歩が目的であり、目的だったものは単なる結果に過ぎないことが分かった。

今、僕はもう山を登る力はない。
きっちりとした知識もなく、ちゃんとした訓練も受けず日本百名山の登山に夢中になっている中高年の登山者のようにミーハーでもない。
無知だけを根拠とした、自分だけの経験則を盲信する人達の、山での遭難を、僕は批判的にしか思わない。

今回の、最終目的地に到着した僕は"唖然"とした。
”山鳥兜”は咲いているのに、"シラネセンキュウ”も”サラシナショウマ”もまだほとんど咲いていないのだ。
今年は、例年と花の咲き方が違う。種類によって例年より早いものと遅いものが入り交ざっているのだ。
つまり、これらの花に集まる虫たちを、激写したく思っていた"僕”は呆然としてしまい。
”中高年の登山者なんて嫌いや~”と全く突然、変な事を言い出したという訳である。

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アザミの蜜を吸う"花アブ”

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山鳥兜にくる花蜂

上部ゲレンデに”山鳥兜、サラシナショウマ、シラネセンキュウ、カニコウモリが群生する一角がある。
ここにいろんな昆虫が集まる。僕の昆虫写真は、ここで花カミキリムシを撮ったのが始まりである。
今年は満を侍してやって来たのであるが、山鳥兜以外の花はほとんど咲いておらず、目的は失敗に終わった。
心を立て直す為、欲求不満を発散する為変な事を考えたのである。

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山鳥兜は今年も咲いていた。しかも年々、勢力を拡大しているように見える。
猛毒があるのが信じられない綺麗な花だ。
此花には、熊蜂や花蜂が良く来る。
いつかは蜂の飛翔写真をと思うのだが、まだまだ技術不足である。

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名前のわからない花カミキリムシ

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わずかに咲いた"センキュウ”に来た虫

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クガイソウの蜜を吸う”ガ”

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母子草の蜘蛛

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"チダケサシ”に来るカミキリムシ

まだ全然特定できてません。
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by kawasemibox | 2007-08-26 00:43 | 信州 奈川高原

夏の野麦峠スキー場を登る。

野麦峠スキー場・シーズンオフの季節。
人を見かけることは、まずない。しかし、ここはパノラマゲレンデまで登ると、左に御岳、正面に乗鞍岳、右手に穂高岳と北アルプス3000m級の山並みの絶景ポイントになるのだ。
秋から春には、運が良ければ加賀の白山だって見える。

スキー場入り口から一番上まで標高差730m。
野麦峠スキー場は下部のスカイイライナー(高速リフト)終点までとそれより上部の二つのエリアに分けられる。
僕は奈川高原に来ると必ずここを登る。

朝、出発する時に困るのは天気である。奈川に沿って雲海が発生し易いのであるが、雲海か、雨かの見極めが難しいのだ。
いつも日の出前に雲海の上に出たいと思うのだが、あれこれ迷っているうちに出遅れてしまう。
今回も登りだしたのは朝の5時40分から。
あ~、今回も出遅れた!

スキー場入り口で来てみると、熊出没注意の看板。
遂に、現れたか。この数年、なんか予感していて、ザックにいつも”熊除けの鈴”を付けていたのに今回に限って家に忘れてきたのだ。
この奈川高原で熊を目撃したのは一度ある。しかしそれは奈川左岸側でこちらのエリアではないが、元々この山系は決して熊が少ない地域ではない。

お互い途中で出会っても、”こまっちゃう~”という訳で歌を唄ったりして"騒ぎながら”登ることにする。
山鳥の飛び立つ羽の音にも"びくっ”、としながらも山を登る。

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わずかに顔を覗かせる"御岳山”

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正面は乗鞍岳

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右手は穂高岳

山並みを眺めると、恐怖心を忘れる。
熊さんの生息域に勝手に入り込むのだから、どんな事があっても熊の身に危険が及ぶ事態は避けねばと、思うのであった。

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クガイ草
スカイライナーの終点を過ぎ、上部ゲレンデに向かう途中に、クガイ草が群生している場所がある。
この数年の間に麓の方でもあちらこちらで見かけるようになったのだが、群生しているのはこの場所だけである。
初めて見たときは感動してしまった。
この時アレグレット70Mで撮った写真は最高の出来であった。
その後デジタル一眼に変わってから上手に撮る事が出来ない。
今回も見事失敗した。情けない!

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”峰の原ゲレンデ”下部に咲く、”丸葉岳蕗”
かってこのゲレンデは、中上部に"ヤナギラン”下部は”マルバダケブキ”が群生していた。
ぼくは、夏になると決まってここに来て、感動していた。

だが年々、ヤナギランはその勢いを失い、遂に去年このゲレンデから姿を消した。
山火事の後、真っ先に咲くと言われる”ヤナギラン"
土地が肥沃化するにつれ生存競争に破れるのは宿命とはいえ、諸行無常がこの世の常とはいえ、僕は唯、"寂しい”

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だが、丸葉岳蕗もかっての勢いは失せたとはいえ、まだまだ健在である。
生育場所が以前より乾燥してきたのが気がかりだが、頑張ってくれ!
僕はこの花が大好きである!!

ごつくるしく、田舎くさく、たくましい!!
僕は思い切りシャッターを切った。
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by kawasemibox | 2007-08-22 22:32 | 信州 奈川高原

信州・奈川高原の夏 ー 山野草と昆虫たち

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牡丹蔓(ボタンズル)
初めてこの花を見たのは、わずか3年ほど前の事である。松本市営(当時は奈川村村営)・木曽路原山荘管理のテニスコート付近の草叢で見つけた。
最初、園芸品種かと思い写真に写さなかったが、あまりの綺麗さに翌日引き返して写した想い出がある。
いったん見つけると、山のあちらこちらでよく見つけるようになった。
そっくりな花に”仙人蔓”がある。葉の形状が異なるのですぐに区別が付く。

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ウツボ草
山でよく見かけるが、盆過ぎだと枯れて黒っぽくなったものが多く、”夏枯れ草”の別名があるのも納得できる。
標高が高いところに生えている個体は色がもっと濃く、低山の物とはまた違った印象がある。

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ヤブカンゾウ
ノカンゾウと似ているが八重咲きとなっている。
たくましく、夏の花という感じがして好きである。

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道端によく咲いているちいさな花。
名前は未だ知らない。

最後に
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山間の細い農道を、花を求めて歩いていると、小動物の死体がある。
どうやら”モグラ"のようだ。
見て見ぬふりをして通り過ぎようとしたしたら、モグラが動いている。
”えっ!!”生きているのかと”モグラを眺めると、甲虫がモグラに喰らい付いて体中を動き回っている。甲虫の体には、ダニのような虫が付着して・・・・。
僕は、思わず吐きそうになった。
このまま行き過ぎようと思ったが、これも自然界の日常の現象。
ぼくは、嘔吐をこらえカメラを向けた。
この甲虫は、シデムシの仲間だ。死出虫、埋葬虫とか書くらしい。
死体を掃除してくれるなくてはならない虫だ。
モグラの死臭をこらえ、死出虫を撮っていると、何故か涙が出てきた。
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by kawasemibox | 2007-08-19 18:52 | 信州 奈川高原

カメラの構え方 ー 手ブレを考える。

僕はとっても揺れている。
前後、左右、上下、・・・・16ビートのリズムに乗って?
三半規管がちゃんと働いてる証拠じゃ~。
体の平衡を保つ働きじゃい。
などと”うそぶいて”来たが、そうもいかなくなった。
昔のように山岳写真を主体に撮ってきた時は、遅いシャッター速度で撮る事はほとんどなかったが、山野草や、昆虫となると薄暗いところでの撮影も多くなるし、三脚を使えないケースも多い。
努力しないでも手ブレを少なくする方法はある筈だ。

手ブレってなんだろう?
おおまかに3種類の原因が考えられるのではなかろうか?
1、体の揺れ(体全体の揺れ、腕etcの筋肉の揺れ)
2、シャッターを押す時に生じるる揺れ
3、ミラーのショックによる振動

(1)は、左手でしっかりとカメラをホールドし、脇を締め腕と体を一体化することで減少する事が出来るだろう。
(3)は、これもカメラをしっかりとホールドするしかない。(質量移動がある限り揺れは起こる、カメラ内部に打ち消し装置が付いてない限り、しっかりホールドし揺れの拡大を抑えるしかない。)
(2)が問題である。指だけを下ろしシャッターを押せればいいのだが、僕の場合腕全体が下に下がる。
元々ホールド位置とシャッター位置には場所的ずれがある。
力学的にいうと、力のモーメントが発生しやすいということである。(ホールド部を中心にした回転運動)
逆にいえばここが”肝”である。

早速僕はブレの検証をすることにした。
これには点光源を撮影すればよい、僕は箱に黒布を被せ、ピンホールを開け、中から豆球で点灯し写真に撮った。

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通常の構え方で撮った。斜めにぶれている。(回転運動をしている証拠)
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同じ構え方で鏡を写す。

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力のモーメントの発生が少なくなるように意識した持ち方
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左手の位置をシャッター側に寄せている。

ちょっとした実験だが、思いの他”良い結果”が出た。
実験には、シグマ18-50mmF3.5-5.6を使ったが、レンズによって重量やバランスが違うので、直ちには普遍化できないが、力学的分析の必要さは検証された。
・・・・・なんていいながらブレブレ写真を量産したりして・・・・・。

鏡に向かって写しているので、左右逆転しています。
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by kawasemibox | 2007-08-19 14:33 | 撮影機材

信州・奈川高原 - 山野草と昆虫たち

野麦峠スキー場の下、標高1300~1400mの付近には珍しい植物が生えている訳ではない。
それどころか、信州の外れにあって、山深い谷あいの村というのに、けっこう外来植物が生えていたりする。
僕が、ここで山野草に興味を持ちだしてから山野草を観察するようになり、最初に驚いたのは、”春の七草”や”秋の七草”といった良く耳にするのに大阪では、なかなか見ることの出来ない植物があたりまえのように生えていることだった。
都会地で激少した植物が生き残っているのか、地球温暖化で涼を求めた植物が長い時間をかけて登ってきたのか分からない。
だが言えることは山野草の生育場所はけっこう速い速度で変わっていくという事である。
それが生存競争のためであったり、自然災害のせいであったり、人間の生活による環境の変化であったりする。
毎年、同じところを、何度も何度も行ったり来たりして山野草を探して歩く、そして決まったようにそれまで見たこともない草を見つけたり、いつも咲いている草の消滅を確認したりしてきた。
それは強者が弱者に打ち勝ったという単純なものではない。

そして、今回は昆虫も合わせて探し回る。初めての昆虫は、発見の喜びが大きい。
奈川高原に現れる昆虫もまた、次第次第にその種類を変えていっている。
僕には、その時その時、せつなの時間の大切さ、いとおしさが強く感じられる。


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ツノアオカメムシ(角青亀虫)
子供の頃、夏の草叢で葛に群がるカメムシを良く見た。美しい姿に思わず触ってしまうと物凄い悪臭が手にうつり、数日間取れなかった想い出がある。
この虫には、絶対触るまい。

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カノコガ
朝早く、池の周りを歩いていると萩の葉の下でカップルが逢い引きしている。
”朝っぱらから、お熱い事で!”
僕は、声をかけた。

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この数年、8月の盆のころには、オオバギボウシの姿を見ることはあまりなかった。
今年は、例年と違い早く咲く花、遅い花のばらつきが多い。
ギボウシは、かって家で栽培していた事もあるが育てやすい草だった。

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小鬼百合、数年前までスキー場のファミリーゲレンデで群生していたが、猪に”百合の根”を掘り出され、食べられてしまい激減した。

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待宵草
外来植物のこの草、今や信州のこんな山奥にも繁茂している。
花アブは、ちゃっかりその恩恵に預かっている。もう日本の草だ?
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by kawasemibox | 2007-08-18 19:00 | 信州 奈川高原

信州 奈川高原の夏ー山野草と昆虫たち

今年の夏も、奈川高原に行ってきました。
今年は満を持して行って来たのですが・・・。
僕が写真撮影という趣味を再開したのは、ここで山野草を撮り始めたのがきっかけです。
東芝アレグレットM70というコンデジで山野草を撮り始めたのです。
当初は、奈川高原の山野草図鑑を作るつもりだったのです。
それが昂じ、デジタル一眼を購入し、遂には野鳥や昆虫まで撮るようになりました。
昆虫写真も、去年この奈川高原で山野草を写している時、花によって来る昆虫を撮ったのがきっかけです。
例年、夏の奈川高原には”今年こそ、黄吊舟草を上手に撮ろう。”と思ってきます。
今年は、それに加え”花カミキリ虫を存分に写そう。”と思ってやってきました。

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奈川高原の蕎麦畑、向こうの集落は”クライン・ガルテン”奈川楽農クラブ大原
大阪や神戸、東京の人達がここに来て畑仕事を楽しんでいます。
鉢盛山の山麓に、いろいろな施設が作られているのだ。


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奈川高原と言えば、乗鞍岳の景観と穂高岳の眺望の良さが有名である。
僕の、北アルプス登山は高校時代の槍・穂高岳登山から始まった。
僕の最初のカメラも、高校時代二度目の槍ヶ岳登山に合わせて購入した。
ここから見えるほとんどの山を僕は登った。ミノルタと一緒に。
僕はデジタル時代の今、ニコンと共に”わくわくする時間”を一緒に過ごそうと思っている。
カメラは、僕にとって単なるツールでなく相棒である。

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野麦峠スキー場の入り口にある池。
マスや岩魚の釣場になっている。管理は現在は”リ・ライズ ”というペンションが行っている。
池の周囲にも山野草が咲いている。

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今年も”黄吊舟草”は咲いていた。
だが、いつもの撮影場所に生えていた”黄吊舟草”は姿を消していた。4~5年前の栄華は幻と化した。
同時に、ピンク色の吊舟草も白い吊舟草も姿を消した。その代わり黄吊舟草は、元々生えていった場所で繁茂し始めた。
定点観察の面白さは、自然の営みの奥深さにき気づく事である。
ダーウィン的進化論のような試験管的世界でも、ヘーゲル的ヒエラルキーに満ちた世界でもない。

ところで、 僕には未だ黄吊舟草が上手く写せない。
吊舟草の生えているところが、湿気がある薄暗い木陰にあって、しかも花茎が紐のように細長く常に揺れているせいもある。
・・・が、僕はこの花の何を撮ろうとしているのか,分かって無いからなのかもしれない。
”心魅かれる・・・・、これを写真に撮りたい!”
この素直な気持ちは、短くはない年月を生き、純朴な時代に戻れないほど捻じ曲がった僕の性根には、もはや通じないのだ。
・・・あ~。
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by kawasemibox | 2007-08-16 23:23 | 信州 奈川高原

虫の目レンズを作ろう

オークションで落札した、”虫の目ホルダー”が3日ほど前にやって来た。
”wanikunkoubou”の”ワニ”さんが、注文を受けて作ってくれているのだ。
レンズホルダーは虫の目レンズの”肝”と成る部品なので、とても有り難い。

もし自分で”虫の目レンズ”を作ろうと思う人は、ヤフーオークションのカメラの所で、”虫の目”で検索すれば出て来るはずだ。
工作機具を持っておられるようなので、いろんな相談にも乗ってくれるのではないかな?

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この前、仮組みした時空中分解させてしまった。
これは、カメラマウントと紙の間の接合方法に根本的問題があったので、この解決に時間を費やした結果、利用できるポリエチレン製のパイプを見つけ、構造も大幅に工夫し、何とか解決した。

今日再び組み立てた。
まだ接着剤や塗料が乾いていないが、”いらち”の僕は”辛抱たまらず”試写してみたが、結果は、微調整がいるものの ”グ~” である。

さて、構成であるが、レンズ先端から書いてみると
1、対物レンズ  WATEC 1920BH-4  f1.9 F:2
2、虫の目ホルダー パイプ長 60mm
3、フィルムケース蓋。(今回の問題箇所、当初、座金外形30mm内径15mmを使う予定   だったが、近所のホームセンターに無かったのだ。)
4、BORG 7850 (M39-M31.7AD)
5、拡大レンズ(EL Nikkor 50mm F4 リバースで使用)
6、BORG 7848 (M42P1-M34.5AD)
7、鏡胴(紙管) レンズ側鏡胴とボディ側鏡胴の二重重ね、スライドさせてピントを合わせる)
8、天体望遠鏡部品(M36.5-M42P1) マウント接合用に利用
9、M42-NikonFマウントアダプター

以上の構成となる。
書き上げてみると意外に、使用パーツが多い。
鏡筒部分はジャンクレンズを利用すると、精度の点、強度の点でメリットがあると思う。オークションで探したが適当と思われるのが今回見つからなかったが・・・。

さて写真で分かるが、”超長レンズ”である。
僕は、虫を撮りたいが、”虫が怖い人間”なのでこれで丁度良いかも~。
本当は、トキナー魚眼ズームを持っているので、これとの使い分けに良いのだ。
鏡筒を短くしたい場合は拡大レンズの焦点距離を、モット短くすればよい。

このレンズ、特徴が一つある。
虫の目ホルダーが、ネジ式になっているので、レンズのねじ込み具合を調整する事により、倍率可変式虫の目レンズとなるのだ。

今回僕の作った、”虫の目レンズ”は高度の原理で作ったものではない。
そして”思い切り”使い難そうな代物である。
こんなものを作って遊ぶ、これこそ趣味の醍醐味である。
”なんちゃって!!”

 
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by kawasemibox | 2007-08-05 18:46 | 撮影機材

久し振りの撮影(やっと鳥に会えた。)  D

アオメアブの殺戮現場を目撃した僕は、衝撃を受け、現場から一目散に逃げ出した。
淀川べりの、緑の小道に・・・。
木陰に入り息を整えていると、聞きなれた鳥の鳴き声。
キジバトだ。二羽のキジバトが、樹の枝にとまって涼をえている。
”やっぱり、鳥だわ~!”
キムタクの”やっぱり。ニコンだわ~”ばりに囁いてみる。

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キジバトを眺めていると、心が和んできた。
平和のシンボルとはよく言ったものだ。
今日、残りの時間は鳥を撮ろう。

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天野川との合流点。
ゴイサギとカルガモがいる。
僕は、”ぼー”として彼らたちを眺めた。
暑い夏の陽射しを忘れて。

鳥はFMAシステムで撮った。
自作の液晶フードは素晴しく使いやすい。大きくピントの山を外す事はなくなった。
しかし、コンデジの液晶の画素数が少なく精密なピント合わせが出来ない事が残念である。
その他にもデジスコ用途のコンデジの欠点が多くある。
デジスコに特化したコンデジをニコンさん作ってくれ・・・。
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by kawasemibox | 2007-08-03 22:56 | 野鳥



凍てつく冬の夜でも、メスを求めて彷徨う猫のように、ネイチャー系写真撮影にはまっています
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